9/30(日)

「獣拳戦隊ゲキレンジャー」第31話
今回は「ウルトラマンメビウス」のサブメイン脚本家でもあった小林雄次が担当。
横手美智子、會川昇、荒川稔久、吉村元希、中島かずき、小林雄次、と、まるで競作のアンソロジーみたいな数になってきましたなぁ。


「仮面ライダー電王」第35話

ゼロノス復活編。
ゼロノスカードに込められた業の葛藤話の重さも面白かったけれど、Aパートのキンタロスとハナのコントが、何気に序盤の頃を彷彿とさせてよかったですね。


「天元突破グレンラガン」第27話(最終話)

前週も書いたけれど、今回もほぼ全編ロボット巨大感演出が中心。
特に地球の視点から見たグレンラガンvsアンチスパイラルの格闘戦や、クライマックスのグレンラガンがどんどん分離してゆくシーンは、コンテの勢いだけでなく構図も凝っていてひきつけられるものがありましたね。

総括
特に奇を狙うわけでもなく、見栄とメリハリの効いた演出に、圧倒的なクオリティの作画パワーで終始押し切った番組でした。
ただ、映像面があまりにも濃すぎたので、そこの重点を置くあまりストーリー部分がかなりおざなりになってしまっている部分は否めない。
またシモン以外のキャラクターの掘り下げがほとんどなかったのも、ストーリーが薄いと感じる所以でした。
とはいえ、四部構成で古今のロボットアニメの要素を豪華てんこ盛りで網羅したり、様々な製作会社の優秀なスタッフ(若手・ベテランを問わず)が集結して作り上げたりと、終始勢いを損なわずに駆け抜けた、見どころの多い作品でしたね。


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9/29(土)

「デルトラクエスト」第38話
…たぶん誰もが突っ込むところなので、あえて自分が言うことではないのだろうけれど、あえてツッコミます。
ネリダって腹黒キャラなのに、なんで「邪悪な心の者は入れない」はずのトーラの町に入れるの?


9/28(金)

「スカイガールズ」第13話
攻龍出港&沿海での初実戦、という話。
キャラクタードラマと戦闘が直結していて、何気にスカイガールズのワリに(失礼!)濃い内容。
特に音羽と僚平のやり取りと、強がりな言葉の裏側にある真意がポロリと漏れる「素直じゃない二人」の描き方が上手い。
また、ワームとの戦闘シーンも、尺は短めだがアングルの切り返しが多目でダイナミックな映像に仕上がっていて、なかなか見ごたえがありました。


9/27(木)

「アイドルマスター XENOGLOSSIA」第26話(最終話)
ヌービアムを取り込んで規模を拡大したアウリンに、アイドルチームが挑む話。
これまで、アウリンの脅威どころか、アウリンが何たるかすら全く描かれていなかったので、この最終回だけで盛り上がれというのは、かなり無理がある(笑)
とはいえ、春香とやよいの絆のくだりや、前期OPに乗せてアイドルが宇宙を突撃するクライマックス、アイドルの感情が前面に出た恋愛模様など、最終回らしく話運びに気合は入っているので、何気に見どころは結構満載。
前後の繋がりをあまり考えない勢い重視の流れで見れば、なかなかに楽しめる一本でした。

総括
シリーズ全体を通じて終始安定し続けた作画、一定の温度を保った演出陣など、作品全体の質は高かった。
同時に、「唐突な導入で引っ張る序盤」「キャラクターがエキセントリックになってゆく中盤」「勢い重視で突っ走る終盤」と、全く違う作風(テイスト)を持つ番組でもありましたね。
ただ、勿論これは狙ってやったことなんだろうけれど、残念ながら舞-HiMEシリーズで使い古されてきている感のある手法でもあるので、新鮮味にかけてしまった感はあります。
「少女とロボットの恋」という観点は斬新で素晴らしく、また読めないストーリー展開で引き込まれる部分はあったけれど、構成手法や演出面で生じるマンネリ感から脱却できなかった部分は否めません。
正直、軽く見る分には文句なしに楽しめる作品なのだけれど、ヘタにキャラクター描写を重ねられるより、ロボット戦闘重視の回の方が気持ちよく見れる辺り、単純に「分かり易い刺激」がやや足りなかったのかなと思いますよ。


9/26(水)

「魔法少女リリカルなのはStrikerS」第26話(最終話)
フォワード陣の救助活動と、機動六課解散その後の話。
機動六課解散もそのメンバーの身の振り方も、何もかもが予想通りで意外性が何もなかった(爆
ただ、その分ここまで引っ掛かりなしに見れたエンディングというのも、もある意味珍しいかもしれないですね(いい意味で)

総括
2クールをかけてやる話ではなかったと思います。
キャラクターや設定はさすがシリーズを重ねてきた作品だけあってよく出来ていたけれど、そのキャラクター描写(ドラマ)に対するシナリオの進行速度が圧倒的に遅い&薄いので、最初から最後までファンサービスを見ている印象でした。
また、尺が増えた為、設定もドラマも何もかもを台詞で説明しようとしてしまったのも、ストーリーが間延びするのを加速させてしまっていましたね。
キャラクターの数を裁ききれていなかったのも含めて、単純にシリーズ全体を通しての構成が甘かった、ということでしょう。


9/25(火)

「エル・カザド」第26話(最終話)
全てが終わり安息の日々を手に入れたナディとエリスが、それでもまた旅立つ話。
総括と重なってしまうのだけれど、最後まで同じペースを崩さなかった良作だったと思います。
真下監督×梶原由記の作品をロクに見ていなかった自分だけれど、このローテンションの中にあるしっかりと地に足つけた演出(音楽をベースにシーンの盛り上げどころを計る)が徹底されていて、ちょっと癖になりそうでしたね(笑)
また、中盤以降はナディとエリスの絆を巡って百合色も濃くなるなど、しっかりとファンサービスも忘れておらず、痒いところまで手の届く、なんともソツのない作品でした。


9/24(月)

「ヒロイック・エイジ」第25話
ノドス最後の決戦。
まず導入のパエト・オーvsイオラオス戦のクオリティに驚かされた。
また、全編ほぼ戦闘シーンでありながら、やりすぎずおとなしすぎず、語りが多すぎず少なすぎず、またこれまでの伏線を「なるほど!」と帰結させる最後の仕掛けなど、文句の付け所のない出来栄えでしたね。
結局ノドス発動中でも喋ることの出来るレクティさんが解説係になってしまっていましたが(笑)
「扉」を描く際の引き絵や、ノドス達のスピード感ある戦闘の連続など、クライマックスにふさわしく否応なしに盛り上がるスケール感の大きさは圧巻でした。


9/23(日)

「獣拳戦隊ゲキレンジャー」第30話
操獣刀を奪う為、メレがケンと対峙する話。
近年の特撮番組は、大人の視聴に堪えうる(かどうかは分からないが)ように、SFの設定考証やシリーズ全体の整合性などをよく詰めて構成される場合が多くなったのだけれど、この作品は良くも悪くもその場の勢い重視(笑)
ジャンが5秒で態度を豹変させたり、以前に卑怯な手段でマクの生き胆を手に入れたメレが今度は卑怯な手段を嫌ったりと、なかなかにチグハグでした。
ただ、前回同様映像面では今回もなかなかの出来。
鏡像を意識したメレとロンの会話シーンや、ケンとメレの一騎打ち、鉄橋の上でキメる5人のゲキレンジャー、主題歌をBGMに正統派演出で盛り上げた巨大戦など、かなり見ごたえがありました。


「仮面ライダー電王」第34話

時間と人の記憶はその存在に密接に関係している、という話。
「子供向け特撮番組で難解なホンを書く」ことで有名な小林靖子だけれど、ジークの回に続いて、今回もなかなか子供には理解しづらい話(笑)
ただ、久々の画面栄えするギガンテス戦や、ピアノ音楽を使ったシーン毎のBGMなど、映像面ではなかなかの力の入りっぷり。
また、ピアニストがギガンテスに潰されて存在が消える→戦いが終わって元に戻る→彼だけ元に戻らない→デンライナーに時の旅人として現れる、とオチを二転三転させる演出は、最後の最後まで人の命がかかった緊張感が保たれていて良かったですね。


「天元突破グレンラガン」第26話
最終回前。
前回の時点でブータの螺旋力ネタにズッコけたモノだけど、まさか今回さらにそのネタで突っ走ってくるとは思わなかった。
超銀河グレンラガンの活躍、カミナが登場して成長したシモンとヨーコを激励したり、気味悪い姿で登場したアンチスパイラル、シモンとニアの再会で次回に続く、と最終回を前に順当に積み重ねていました。
ここ数回の中では最も地味な仕上がりの感があるけれど、Aパートのアクションは、ガイナックスお得意の巨大感表現が秀逸で、派手派手でしたねぇ。


9/22(土)

「デルトラクエスト」第38話
魔導士オーガン初登場。
とりたてて大きな見どころはなかったのだけれど、半壊した橋や河の濁流、雨の表現など、目立たないところでの作画が凝っていましたね。
目立たないところにまでしっかりと手が入っている分、全体の仕上がりが地味に他作品よりワンランク高く見えるのが、この作品の凄いところです


9/21(金)

「スカイガールズ」第12話
ソニックダイバー隊が追浜基地に別れを告げる話。
この作品、追浜基地に攻龍クラスの戦艦は入らないから一旦別の港に移動するとか、ソニックダイバーの運送にテーピングをしたりとか、何気にこだわって細かいことをやってます。
その反面、探索と救助任務がソニックダイバーの稼働時間21分で済むはずないだろ、という部分もあり、意外にもいい加減(笑)
さらに、キャラクタードラマにいらん波風を立てないためにあっさり瑛花に敗北したエリーゼが、特に何もなく本当にあっさりと仲間の輪に加わっていました(笑)
ただ、メインヒロイン一人一人にちゃんとした見せ場があったりするなど、前述のチグハグした部分を含めて、変な意味でバランスの取れていた一本でもありましたな。


9/20(木)

「アイドルマスター XENOGLOSSIA」第25話
春香と雪歩の最終決戦。
ヌービアムのディティールを見ただけで大塚健メカ作監と分かっちゃいました。
ほぼ全編メカ戦闘で、春香と雪歩の対決以外のドラマ部分はさらりと呆気なく流してしまった印象。
グランドロッジの方々の最後や、頑なだった真の心の救済など、散々引っ張っていただけに拍子抜けでした。
しかしまあ、真がモンデンキントを去る辺りから"あずさとネーブラがちょっと気を利かせればよかっただけ"というのは分かっていたけど、ホントそのまんまだとは(笑)
最終回前の引きにしてはちょっと弱かった気もするけれど、その分今回がクライマックスとばかりに春香と雪歩の対立とインベルvsヌービアムのガチンコバトルが見れたので満足です。


9/19(水)

「D.gray-man」第50話
メイリンのイノセンスを破壊する為にミミが命を張る話。
田中良、堀内博之、南伸一郎、いまざきいつき、小山知洋、といった作監レベルの原画家が多数参加。
ほぼ全編バトルでありながら安定した作画でよく動く、アニメーションの醍醐味といえる一本でした。
お話も、ミミの忠誠心と最後の戦いという切羽詰ったものがあった。
…が、やっぱり最後がよくなかったなぁ。
特にメイリンに対するフォローが「オリジナル編が終わるから適当に放り投げました」感があまりにも強すぎる。
レギュラーメンバーと深く絡んだなかなかおいしいキャラだっただけに、残念。
再登場を期待しましょう。


「魔法少女リリカルなのはStrikerS」第25話
最後はなのはさんが綺麗に締めをする話。
改めて全体を見直してみると、やはり16分辺りからの絵的なテンションの上がり方が凄かったが、何気にAパートのヴィータ最後の突貫とシグナムvsゼストのパートも見ごたえがありましたね。
絵的な部分以外では、ヴィヴィオにしろクワットロにしろ、中盤以降に登場したキャラクターのため、今回に到るまでのドラマの積み重ねがやや希薄だったのが残念だったですね。


9/18(火)

「エル・カザド」第25話
最終回前で、ローゼンバーグとの最終決戦。
クライマックスのはずなのだが、話が淡々と転がってゆくので、何処にノっていける盛り上がりどころがあるのか分からず、常にタイマーを確認しながら見ていました(笑)
ラストの対決シーンは、アングルを上下反転させるカットを多用したり、ここぞ一番で挿入歌を入れたりと、シナリオでなく作画と音楽でクライマックスを強引に持ち上げる演出で、こういったところもエル・カザドらしかったなぁと思いましたね。


9/17(月)

「らき☆すた」第24話(最終話)
原作者である美水かがみ脚本回。
…こういっては失礼なのだけど、これまでとの脚本のカラーが違いすぎたというか…開始5分でオチが見えるというのも少々寂しいものがありましたなぁ。
珍しく一本丸々ストーリーを追っていたけど、それで特に何かあるわけでもなく、良くも悪くも「凡庸」でした。
例えば高松信司監督作品のように、最後にネタで落とすような事があればまだ雰囲気は大分変わったのだろうけれど(…まさか、EDがそのつもりだったのだろうか?)
ダンスシーンで盛り上げ所を狙ったのは分かるのだけど、結局そういった狙いが透けて見えてしまったのが残念でしたね。

総括
作画に定評のある京都アニメーションらしく、終始安定した完成度を維持し続けた作品でした。
同時に、原作である四コマ漫画を多分に意識した散発的なネタ、前後のつながりを持たせない構成など、ただ流して見ているだけだと、妙に引っ掛かりのない作品でもありましたね。
1クール目は登場キャラ数をあえて控えつつ、こつこつと個々のキャラクターを掘り下げることに徹していたのは好印象でした。
2クール目に入ってからは、キャラクターも一気に倍増し、らっきーちゃんねるで大きな動きを見せたり、時折Bパートでドラマっぽい構成に仕上げたりと、動きを見せることが多くなったけれど、前半の地味な積み重ねが効いていたので、全体を通じて最初から最後まで変わることのないユルさを維持できていたと思います。
ただ、視聴者を惹きつける最も大きな要素が「可愛いキャラクター達の魅力」だったので、(キャラクターを好きになれないと面白くもなんともない)、その意味では何気に人を選ぶアニメだったと思います。
正直、興味を持って見ないと眠くなること請け合いの作品でしたね(笑)。

 


「ヒロイック・エイジ」第24話
アルゴノートが惑星エリュシオンに到る話。
いやぁ、今回のヒロイック・エイジは凄かったですねぇ。
画面を大きく派手に使った画面構成、全編を通して見どころを詰め込んだ構成など、まさに劇場映画並の完成度でした。
Aパートは、危機的状況下で主砲を発射しようとするそのシークエンスだけで話を盛り上げる脚本の言葉運びの上手さ。
しかも台詞一つ一つの見栄を張らせるために、コンテもメリハリが効いていて、手に汗握りました(モビードが一喝してブリッジが静まりかえるカットは震えましたw)
Bパートは、エリュシオン到着と決戦の幕開け。
ディアネイラがスターウェイを見出す〜惑星降下までの流れは、幻想的かつ壮大な画面の使い方が上手く、まさに劇場映画クオリティ。
さらに、ディアネイラを守る為に犠牲となって墜落するアルゴノートのシーンも、最期まで吠える艦長と、徐々に破壊されてゆく船体の作画に圧倒されました。


9/16(日)

「仮面ライダー電王」第33話
ハナが小さくなってしまう話。
露骨に役者の都合であることは分かっていたけど、ハナは子役に一時代役。
とはいえ、撮影スケジュールを考えてもこのタイミングで脚本を書き上げた小林靖子は、なかなかに速筆ですねぇ。


9/15(土)

「デルトラクエスト」第37話
テーガンとの最終決戦。
ラスト三分の壮絶なオチのつけ方にズッコけた(笑)
確かに綺麗な終わり方だとは思ったし、テーガンもその子供達もかなり存在感のあるキャラクターではあったけど…。
あったけど…ねえ(笑)
まさか親子仲睦まじく昇天させるとは思いませんでしたねぇ。
それ以外の部分では、パズルに悪戦苦闘するジャスミンがコロコロと表情を変える様が可愛らしい作画に仕上がっていてよかったですね。


9/14(金)

「スカイガールズ」第11話
四人目のスカイガール、エリーゼ登場編。
自分はこの作品を「ベタ」と「王道」の美少女アニメ(もちろんいい意味で)位置づけているのだけれど、今回登場のエリーゼもまた、いい意味でベタなキャラでしたね〜。
尺はそれほど長くはなかったけれど、戦闘シーンもちゃんと3DCGらしくグリグリ動かしていて好印象。


9/13(木)

「アイドルマスター XENOGLOSSIA」第24話
あずさのトゥリアビータ潜入&決戦。
いよいよもって先延ばしにしていたまとめの段階に入ってきたのか、すごい勢いで伏線やキャラクターの相関関係を回収。
詰め込みすぎていて、展開を追いかけるので精一杯でした。
また、それにあわせて主要キャラがまるでゴミのようにポンポン捨てられてゆく様は、ある意味壮観でしたね(笑)
こういう場合、得てして最終回がどこに向かうのか分かりづらくなってしまう傾向があるのだけれど、ラストに春香と雪歩の台詞を入れることによって、最終的な対立構図を明確に示していました。
こういうのはライトな一視聴者としては大変助かります。


9/12(水)

「D.gray-man」第49話
ミミがメイリンの能力を探る為に策を弄する話。
…のはずなのだが、結局策らしい策はなく力押しという、やたらと一直線なお話でした。
先週がかなり良かっただけに、今回は作画も低調でこれといって大きな見どころもなく、残念。


「魔法少女リリカルなのはStrikerS」第24話

ライトニング小隊の戦闘編。
「とりあえず新しいコスチュームや必殺技を出せばファンは喜ぶんじゃねーの」という狙いが透けて見えてましたねぇ(笑)

それはさておき。
個々に分散されてそれぞれが孤独の中で戦ったスターズ小隊とは異なり、台詞も多めで、一気にまとめて終わらせた感が強い。
作画がかなり乱調気味だったのは残念だけど、挿入歌の入れるタイミングや、前回と明確に差別化されたバトル展開など、決して見どころがなかったわけでもなく、ギリギリ及第点といったところでしょうか。


9/11(火)

「DARKER THAN BLACK -黒の契約者-」第19話・第20話
黄<ホァン>メインの話。
う〜ん、まさかDTBでここまでベタベタな人情物語をやるとは思わなかったなぁ。
また、二話完結と言うこの番組のスタイルの為か、ラストのオチ付けが相当やっつけのように思えてならなかった。
基本この手の話は嫌いではないので楽しめたのだが、やや肩透かし感が強かったのは否めないです。


9/10(月)

「らき☆すた」第23話
終盤だからかどうかは分からないが、とにかくありったけのキャラとネタを惜しみなく出し尽くしている印象。
まあ、これは作風の都合上仕方がないことだし、既に見慣れているからあまり気にはならなかったけど、それでもいつも以上に全体の構成が散漫になってしまった感は否めませんでした。


「ヒロイック・エイジ」第23話

全体的に言葉で説明しすぎなんじゃないか、と思っていたけど、ノドス四人の無の空間からの脱出からラストにかけての怒涛の展開は圧巻でした。
また、ノドス四人の能力を抽象的な光効果の映像として表現した脱出シーンや、心が壊れかけたユティの感情表現など、コンテや演出の温度がやたら高かったですね。


9/9(日)

「獣拳戦隊ゲキレンジャー」第28話
5人目のゲキレンジャー、ケン初登場。
まずOPの映像が変更。前期のテイストを残しつつも追加分の要素を加えてリニューアル。
おかげで印象はほとんど変わらず非常にカッコいいのだが、番組としての情報量が増えた分だけ、どこかせわしなく感じられてしまいましたなぁ。
さて本編の方は、実はそんなに語ることはなかったりする。
典型的な古いタイプの特撮で、「その場、そのシーン毎の勢い重視で、整合性やドラマ性などは二の次三の次」という流れだった。
ようするに、突っ込んだ方が負け、というヤツです。


「仮面ライダー電王」第32話
侑斗が最後のゼロノスカードを使ってしまう話。
いやぁ、今回の電王はかなり出来が良かったですね〜
前半はややスロースターター気味ではあったが、廃工場に移動してからの、ドラマ、バトル、伏線の処理などが神がかっていました。
バイクの戦闘シーンまでやってしまう辺り、サービス過剰なんじゃなかろうか?


「天元突破グレンラガン」第23話

アンチスパイラルの本拠地の乗り込んだ大グレン団が、敵の反撃に合い、仲間達が次々と倒れてゆく話。
う〜ん、自分はそこまでこの作品にのめり込んで見ていた訳ではなかったので、正直今回のノリにはついていけなかったなぁ。
たぶんそれを一番感じさせるのが、仲間たちを今回の話でまとめて一気に殺しまくったことによって、「全部まとめてやっつけ仕事」のように見えてしまったからだと思います、ハイ。


9/8(土)

地上波放送で、洋画「S.W.A.T.」を見る。
原作のTVシリーズを知らないのだが、まさに勢いと映像任せのアメリカアクション映画でしたね。
とにかく話の進行がすべてどこかで見たようなシナリオの焼き直しで(王道とも言うかw)、それに対して大真面目に仰々しく映像演出が入る。
「そこまで派手に車を爆発させたりヘリを墜落させてド派手に演出するようなシーンじゃないでしょ、ここ」
というツッコミばかりが連発されましたね。
ただ、そのワンパターンさとありえなさが基本的に面白い部分でもあるので、『良いB級映画』という評価にしておきます。


「デルトラクエスト」第36話

魔女テーガン三度目の復活。
フランソワの回に引き続き、リーフ一行を完璧に罠に嵌めてすぐにでも殺せるのに、わざわざ「苦しみを与えてから〜」といってしまう辺り(しかも前回はそれで負けている)、何気に蘇ったテーガンお母さんは今回も優しいじゃないですか。


9/7(金)

MSNムービーの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』緒方恵美(碇シンジ役)インタビューを見る。

>観ている人がキャラクターの心理を非常に追いやすいつくりになってるんですね。
>庵野総監督がもう一度エヴァを創ろうと思われたときに、“わかりやすいエンターテインメントを創る”とおっしゃられたそうなんです。

ああ、見ている時から思っていたけど、今回のエヴァのキャラ造形は、やっぱり演じている方も分かり易いつくりになっていたんですね。


「スカイガールズ」第10話
追浜基地で幽霊騒ぎが起きる話。
『良平の整備員としてのプライドの話』として纏めているっぽいけど、
結局のところはクドイぐらい「才色兼備でツンデレな瑛花さんは実は幽霊が怖い」という部分ばかりがプッシュアップされていましたね。
おそらくこちらが本題です。間違いない(笑)
バイクの話題になったワリにバイクのディティールがいい加減だったりするのは、もはやギャグとしてしか受け取れませんでした。


9/6(木)

「アイドルマスター XENOGLOSSIA」第23話
トゥリアビータの東京襲撃と、春香のインベル奪還話。
いやぁ、千早さんが自己陶酔の極みに入っていて、完全にイっちゃってましたねぇ(笑)

それはさておき(笑)
春香が挫折していたエピソード(第19話〜第21話)でかけられたストレスを、ラストの告白シーンですべて吹っ飛ばしてしまう話運びはさすが(しかもそこからのEDへの入り方も絶妙でした)。
「インベルと話がしたいの」で話を引っ張っておいて、なんだかんだで言った台詞がたったの一言、というのもインパクトが強いです。
それと、告白シーンに隠れてしまいがちだけど、今回は伊織の成長が明確な形になっている様が見て取れてよかったですね。

しかし、『物言わぬロボットに向かって大真面目に女の子の方から告白してしまう純愛アニメ』というのは、さすがにマニアックすぎる気がしますなぁ。
前々から思ってはいたけれど、この作品は(春香とインベルが)イイ感じの雰囲気になればなるほど、万人受けからは遠ざかっているような気がしてなりません


9/5(水)

「魔法少女リリカルなのはStrikerS」第23話
スターズ小隊の戦い編。
相変わらず散漫な印象は拭えず、作画も低調だった。
しかし、一応主人公(?)であるスバルのバトルを最後に持ってきて盛り上げる構成は、素直に燃える展開を目指していて、ツボを押さえていましたね(自分の目標を超える為のバトル、一度諦めかけるものの相棒の助言で復活、正面からのパワー勝負で競り勝つ等、ストレートなバトルアニメらしい演出で満ちていましたねw)
ただ、そのせいか、個人的に一番の燃え所だと思っていたティアナのパートがあっさり流されてしまったのは少々残念でした。


「School Days」第10話
誠の手当たり次第感がどうにもならん状態になってしまう話。
基本下半身主導で主人公が動いているので、「生々しい」とよく言われる作品だけど、ここまでくると、逆に現実味もなければ生々しさも感じなくなってしまいます。
一言で言えば、やりすぎ(笑)


9/4(火)

「エル・カザド」第23話
ナディがエリスに愛の告白をする(笑)話。
冗談でなく、真面目にシリアスに、ホントそういう台詞回しになっているから余計に可笑しかったですね。
あと、最後のローゼンバーグ登場のシーンへの繋ぎがかなり変なことになっていたけど、コレはちゃんと来週説明があるのか、な…?


「D.gray-man」第48話

メイリンが水晶球への恐怖を克服して仲間になる話。
まさか、D.gray-manで百合色な絵柄を見ることになるとは思ってませんでした。
何度でも書きますが、自分はリナリー目当てでこのアニメを見ているので、こういう構図は大歓迎なんですけどね(をい)
しかも、最後の提供バックまでリナリーのメイリンお姫様抱っこの絵を持ってくる辺り、良く分かってらっしゃる(笑)

さて本編の方は、リナリーに優しい言葉で突き放された途端に、リナリーと一緒に居たい気持ちが先行してあっさり恐怖を克服してしまうメイリンの子犬妹キャラ造形に少々閉口したものの、それ以外ではなかなか好調の出来。
特に、イノセンスが湖の水を急激な勢いで吸い込むカットは、引きの画面構成&虹の効果で壮大な絵に仕上がっていましたね。
また、リナリーとメイリンの女二人が話の中心であるため、男連中が終始徹底してサブの役割に回っていたのも印象的でした(ブックマンと爺が進行担当、アレンその他三人がバトル&コメディ担当という形)


9/3(月)

「ヒロイック・エイジ」
第21話「惑星コドモス」

ディアネイラとプロメ・オーの和平会談。
改めて、この作品の真の主役(キーパーソン)はエイジでなくディアネイラであることを再認識する話でもありましたね。
ノドスの契約や黄金の種族の意思など、これまでの伏線が二人の指導者の対話によって紐解かれてゆく、という会話劇ならではの緊張感は、戦闘とはまた一味違うカタルシスがあってよかったです。
…というか、ディアネイラ役の石川由衣は、新人とは思えない素晴らしい演技ですね〜


第22話「死の契約」

2種族間の一時休戦という和平が成立しても尚ノドスの戦いは続く、という話。
5体揃ったノドス同士の戦闘シーンは、安定した作画でよく動く、かなり理想的な仕上がりでしたねぇ。
特にカルキノスの死にケルビウスが狂乱するBパート後半のシーンは、ユティの台詞も表情も一切なかったが、それを逆手にとって、巨大化までするケルビウスの狂乱で彼女の感情の爆発を描く、という演出がばっちり効いていましたね。

 

「らき☆すた」第22話
後半の泉家の感動親子話に目が行きがちだけど、何気にAパートのかがみ弄り連発が面白かったですね。


9/2(日)

「新劇場版 新世紀エヴァンゲリヲン:序」を見る。
真っ先に目立ったのが、TVシリーズはセルオンリーだったメカ表現の多くを3DCGメインにすることで、より濃密かつ機械的に表現していたこと。
あと、光源や色指定の陰影をよりハッキリつけることで、画面構成だけでなくコントラストの部分でもよりハッタリの効いた演出を目指したことですね。
夜の暗闇に浮かぶ初号機のライトグリーンは、かなり映像栄えしていました。

お話の部分では、そう大きく変わったわけではないけれど、キャラクターの台詞回しを素直に受け取れるようになっていたのが好印象。
キャラの表裏が見え易くなっていたというのかな?
謎や嘘や建前を含んだ言い方をしても、すぐにそれが見透かされているようになっていて(特にミサトの心情表現の分かり易さときたらもう…)、キャラクターの台詞をそのままの意味で受け取っても問題ない脚本になっていました。
これは、エヴァンゲリオンとしては相当気持ちが良かったです。

物語のガイドラインはそのままだったけれど、映像の力の入り具合はかなりのものだし、vsラミエル戦での盛り上がりを重視したアレンジも、グレードアップした映像表現にがっちりと噛み合ってた。
前半部分は、絵は描き直してあるものの、コンテは流用した上に展開がやや性急だったり、どうしても生じる過去の映像とのギャップは目立ったけれど……
まあ、それを差し引いても楽しめた一本でした。

 

「D.gray-man」第47話
新展開。
オリジナルの導入編なのだが、怪奇現象、イノセンス、アクマ、適合者と、この番組の構成要素を丁寧に処理していました。
結果、シナリオの段取りの組み方が丁寧かつ落ち着いていて、安心してみることが出来ました。
作画がやや低調だったのが唯一残念なところか。
あーあと、EDに出ていた中華娘は、今回の新キャラだったんですね。
気になっていただけにちょっとスッキリしました(しかもまさかの堀江キャラだとは…)


「獣拳戦隊ゲキレンジャー」第27話 脚本:中島かずき
なんとも変化球な、バエがメインの回。
グレンラガンでも滅茶苦茶な脚本で突っ走っている中島かずきがゲキレンジャーに初参加。
多少の矛盾は当たり前という子供向け特撮番組とはいえ、あの実況がゲキワザであるというムリヤリな展開が、あまりにも無理矢理すぎて可笑しかった。
ただ、それを小児にも分かり易いように映像に落としこむ、という難しい仕事(動かない狼男を挟んで、オーラ化したゴウと獣人が戦うカットなど)をこなしたスタッフ練度の高さは、流石の一言。
あと、今回は何気に役者陣のアクションも多めで、なかなか見ごたえがありましたね。


「仮面ライダー電王」第31話
愛理の婚約者を名乗る男が現れる話。
バトルの撮影場に列車の整備場を使ったのは久々じゃないでしょうか(自分の記憶が正しければ、ブレイド以来か?)。
特に列車の合間を縫っての狭い空間での撮影は、昭和の特撮では多用された手だけど、市街地がメインとなった昨今の特撮では、逆に新鮮に映りましたね。


9/1(土)

諸般の都合で半月ほど休んでしまいましたが、心機一転、レビューを再開です。

「魔法少女リリカルなのはStrikerS」第22話
戦場各所で六課メンバーの戦いが続く、という話。
相変わらず無駄な語りが多い。
端的にいえば、残り数話しかない状態で、話の進行やバトルの行方を引き伸ばしてまで、ナンバーズの一部が味方を疑い戦いに迷うような会話シーンは必要か? ということです。
何気に前回のラストと今回のラストがほぼイコールで繋がってしまうのが、ちょっと切ないところ。


「アイドルマスター XENOGLOSSIA」第22話

別部署に散り散りになったアイドルチームが、自分達の基地を取り戻す為に一念発起する話。
長井龍雪監督コンテ回で、前回までのキャラクターの暗部をじっくりと映し出す流れから一転、明朗活発な展開へシフト。
もちろん意図的にやっていることなんだろうけどね。
シナリオの整合性よりは、演出のメリハリをとったということでしょう。
春香の葛藤を含め、人物描写が急に薄くなったけれど、もともとアクション重視の回の方が面白い作品ですし。
クライマックスに向けての助走という意味では、まずまずの完成度。


「スカイガールズ」第9話  脚本:赤星政尚
日本近海に出現したワームに対し、ソニックダイバー隊が初の実戦&必殺技に挑む話。
可憐の葛藤がメインの回で、全体的に薄味だけど、腑に落ちる演出はなされていた(たくみの「ありがとう」の為に料理を頑張る姿に触発される、とか、災害救助話のワンシーンを挿入する、など)ので、何気にキャラ描写は良く出来ている。
また、ソニックダイバーの戦闘シーンも、出撃から変形シーン、必殺技まで充分な尺を取っており、メカ物としても見ごたえ充分でしたね。

 

 

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